NLP情報局 NLPトレーナー梅本和比己のブログ

Archive for 12 月, 2007

泣くことが(感情を出せる)できるということ

月曜日, 12 月 31st, 2007

 今年最後の日記として、「泣くことー感情を表現すること」について書いてみます。

いつだったかつい先日、NHKの番組で「ワーキングプアー」を取り上げていました。私は、この番組を見るのが今回で2回目ですが、Iさんという35歳の青年が再登場していました。前回は、雑誌を拾って、それを一冊50円で売り一日400円で生きている様子が写されていたのです。その番組での彼の印象的な言葉が、「生まれてこなければよかった」でした。

しかし、今回はちょっと様子が違っていました。彼は、月に10日間ですが、日当7、000円もらえる三鷹市の仕事をしていたのです。一月10日間だけの仕事ですが、彼の生活は一変していました。まず、食堂で定食を食べられるようになりました。大盛りの白米を食べることの喜びを語るIさんのうれしさが画面から伝わってきます。また、2日に一度銭湯にも行っています。

そのような様子を見て、本当によかったと思うと同時に月7万円では、アパート代はいくらなのだろうと心配していたら、高速道路のダンボールハウスが住まいでした。やはり、7万円では、住むところまではお金がまわるはずもありません。

そんなIさんに、アナウンサーは尋ねます。「以前、生まれてこなければよかったと言ってましたが、今はどうですか?」それに対して、Iさんは、「今も基本的には、その思いは変わりません。でも、今は人とつながっている気がします。・・・・・」といって突然腹の底からこみ上げるような声で、「ちょっと待って下さい・・・・。」といって嗚咽と共に涙を流し出したのです。

思わず、私ももらい泣きをしていました。そして、その後の彼の言葉に感動していました。Iさんは、こう言いました。「以前だったら絶対泣かない!今泣けるのは、いろいろな人に助けられて少しだけ人間的な気持ちが生まれてきたからだ。」

人は、あまりにも辛い、悲しい体験を生きると、泣くことをやめるのだと知りました。あまりにも非人間的な「生」は、感情を殺してしまうのだと思い知りました。この日、人が健康であることの意味について改めて考えたのです。

怒りの不思議

木曜日, 12 月 27th, 2007

先日、社会保険事務所に行きました。自分の年金記録を確認するためです。私は、30歳の時に会社を退職していますが、その後、厚生年金から国民年金に変更する手続きをしたのですが、約10ヶ月の未納期間があると言われました。

私は、年金の大切さを自覚していたつもりですから、まさか未納があると思いませんでした。どうして未納なのか信じられない気がしました。もちろん、手元に30年近い昔に支払った年金の領収書など保存していません。本当に未納なのか、それとも支払っているのか全くわかりません。

「領収書がなければ、未納でないことを証明できません。」と繰り返し言うだけの社会保険事務所の冷ややかな窓口職員の対応に、なぜか腹が立ちました。それまでに社会保険庁のいい加減な仕事の仕方への憤りの分も、目の前の職員にぶつけているのを感じました。実は、私の口調はそれほど怒っているわけではありませんでしたが、自分の感情の高まりを確かに感じたのです。

つまり、私の心のどこかにノンアサーティブな部分があることに気づいたのですが、同時にTAの「スタンプ集め」のようなことがおきたのかもしれないと思いました。その後、国民年金課の窓口に行き、国民年金番号を振り出した当時の基本台帳を見せてもらうことができました。

そこで分かったことは、私の国民年金番号は、退職後10ヶ月後になっていたのです。つまり、私が年金を支払いたくても、番号が決まっていなければ払えませんから、私は確かに支払っていないのです。どういうこtかというと、私が手続きをしたのが、退職直後ではなく、10ヶ月後だったということです。そのことを忘れていたにすぎないことが分かりました。

結局、私の記録は正しかったことになりますが、支払っているのに領収書がない人たちは、本当に大変だろうと思いました。

うつ状態の部下への接し方

水曜日, 12 月 12th, 2007

12月10日(月)に、東京労動者福祉協議会(港区)の定期総会で「心のケア」というテーマで、1時間半の講演をしました。職場における労働者のストレスは高まる一方ですが、上司の接し方によっては働く人の気持ちはずいぶん違います。

講演の後に、遠藤幸男会長とお話させていただきました。遠藤会長は、メンタルヘルスの勉強をされたわけではないのですが、とてもすばらしい対応をされているのに驚きました。以下は、遠藤会長が、以前にうつ的になった部下の方への声かけですが、このように言われれば、相当落ち込んでいてもかなり回復するに違いないでしょうし、かりにうつ状態が重くても、きっと復職できるのが早いのではないでしょうか?

「仕事が大変で、ずいぶん悩んでいるようだが、この際、少し休まないか?今やうつ病は、まじめな人間なら誰でもかかるし、俺だってなる時はなるよ。今は、神様がお前に休めと言ってるんだよ!俺には、お前が必要だよ。だからお前が俺を見捨てないかぎり、俺はお前を見捨てないよ。しっかり休んで、また戻ってきてくれるまで待つよ。だから、今回は、神様の言うことを聞いて休もうよ!」

このような言葉は、限界にきている働く人にとってとても安心できる声かけではないでしょうか?もちろんトップだから言えるということはあるでしょうが、それでもこのようなことはなかなか言えないものです。遠藤会長の、「お前を必要としている」という言葉や「神様が休めと言っている」という言葉は、なかなか休めないと思う日本人にとって、暖かく背中を押されるようなすばらしい言葉ではないでしょうか?