セミナー参加者体験談
「NLPを学んで ─ 健康で幸せになるということ ─」
1. 求めていたものに出会った感激
「自由に生きたい」、そのことがみんな一人一人に広がると、きっと誰もが「生きていることは素晴しい」と思える。これが、束縛の多かった高校生の頃より、私の心の底にあるテーマでした。人が、健康で幸せになれる真の学問を求めて、社会心理学に始まり、脳の仕組み、コンピューターと脳の異同、教育、生物学、医学、心理学と流れ流れて進んできました。
一人一人自らが健康で幸せになる力を得る。そのためにどうすればよいのかを最も教えてくれたのは、患者さんや、生徒さんとの交流(実地)と、今まで学んできた知識(理論)の相互作用でした。ありのままの相手を肯定する時、相手に力が出るというのが実感でした。治療はいろいろな学びでかなりうまくいくようにはなっていたのですが、まだまだ納得できないことがたくさんありました。
そんな中で知ったNLPの12の前提は、私が求めていたものに出会ったという感激でいっぱいにしてくれました。A、V、Kという知覚と記憶のシステムが一人一人違っていること、人それぞれの地図が違うこと、どんな問題行動にも肯定的意義があること、失敗はなくフィードバックあるのみということ、その他のどの前提をとってみても、一人一人違っている不完全な人間を存りのままに肯定し、可能性を信じるものばかりでした。
2. 私の夢と自分の生を肯定できる感じ
一方、診療とは別に、人間性を大事にする学校づくりが、いつからか私の夢になっていました。小さなフリースクールから始めたい。人間存在肯定の中から、子どもたちの無限の可能性を引き出す学校を作りたい。財政的な問題、協力者の問題は昨年ごろより少しずつ前に向かって歩き始めました。
しかし、私自身の問題が残っていました。組織を運営する限り、どんな人をも心から大事にできる能力です。5年前、私は誤解から、大変大きな声でどなられ、怖くておろおろした体験があります。そんな人ともうまくやりたい。私を決めつける人に動揺しないで、その人とうまくやれるようになれたらと思いながら、2000年のML-2のワーショップに参加しました。
希望は見事にかなえられました。ワークショップの2日目、個人的思い入れから言葉の意味の正確さにこだわり、質問をして時間をかけるのは皆に悪いと言いながら時間をとってしまいました。仲間からその行動のstructureが私を限定していることを指摘してもらいました。「コミュニケーションは言葉ではなく、相手の中に経験をつくりだし、聞き手から反応を得ることである(NLP前提2)」の実例であったことを今は実感しています。
しかし、一方でこの問題行動の肯定的意義に気づいたとき、その元である両親への感謝の気持ちがわき出てました。そして、自分の生を肯定できる感じが身体中にあふれるのを感じました。そして、不思議なことに、その時から、花や木々や空やいろいろな物が鮮やかに見えました。人との距離が変わり、人と接し易くなりました。そして、仲間も私と接し易くなっていたのです。そのことがさらに私を嬉しくさせました。
抑圧への接近のワークも私にはとても大きなものでした。ヘルプを頼んだ新保トレナーズアシスタントの前で「人とうまくやりたいのに、うまくやれないことがあるんです。」自然に、抑圧に迫る答えが出ていました。5年前罵倒され、おろおろした過去の体験を思い出すと、自然に両肩のあたりに、黄茶色の熱い楕円形でまわりにコロナの様な冷たい光を発する物体の様なものを感じて、とても不安で怖くなりました。その感じを抱きながら、T-Dサーチを用いて過去にさかのぼると、大きな家に一人で留守番させられた怖かった体験などが出てきました。抑圧された過去の体験が、頭脳ではなく身体に現われる体験でした
これは、とても精神分析的にみえますが、精神医学的には、認知─身体反応・情動(本能・欲求)─外的反応の体験でした。脳形態学的、脳機能学的には大脳新皮質─大脳辺縁系─自律神経系の連鎖の体験でもあります。
抑圧された恐怖と不安の身体反応が再現したのでした。一生懸命動揺を抑え、理性的になろうとしても、身体反応は正直で、相手に私への否定的体験を引き起こしていたのだということに気づきました。
3. 学んだスキルがより豊かに使えるようになって
今、私はとても身も心も解放されて自由になったという気がしています。他人をまるごと感じる力が大きくなったように感じます。患者さんへのアプローチ、講演内容も大きくなり、より私の意図したことが伝わるようになりました。また、相手の地図を引き出し、尊重する力が強まり、プラクティショナーコースやML-1、ML-2で学んだことや skill が、より豊かに使えるようになりました。お店に行っても、タクシーに乗っても、嘘のようにみんなが親切なのです。フリースクール設立へ向かっての研究会は、アスパル(明日・友達)と名づけスタートしました。本当に一人一人違うけれども良い体験を作りあえるメンバーが揃いました。フリースクールの目標は「単なる癒しの場であるだけでなく、自分で健康で幸せになる力をつける」ということで、合意しています。
最後になりましたが、ワークショップに参加した仲間が、一人一人本当に苦しいけれど、素敵でした。それぞれのいろいろな体験が見え、またそのことが私に体験を起し、反応し、また、仲間が体験をし、反応をする。その繰り返しは生きている感動に満ちていました。先生方は勿論ですが、どんな苦しい中でも、リソースをいっぱい持ったNLPの仲間とまた会えて、コミュニケーションできるのが楽しみです。
医師 S.T