ラポールの大切さ
ある会合で少し年配の男性とお話する機会がありました。 私からは特に話す内容もなかったのですが、その男性が自分のことを一所懸命に話されるので、相槌を打ったり姿勢を合わせたり、声のトーンを合わせたりとNLPで習ったペーシングをしていました。
しばらく聞いていたら、その男性が「名刺をくれ」と言うのです。
そして受け取りながら「こんなにじっくりと、それも自分の身になって話しを聞いてもらった事は始めてだ。今日は良い時間だった。」とおっしゃるのです。
表情もニコニコとし、握手までして下さいました。
雑談の場面でそうなのですから、カウンセリングやコーチングなどコミュニケーションの重要な際には、ラポールを形成することがいかに大事かと感じました。そしてペーシングという簡単なスキルですが、それがいかに有効かということも実感しました。
それとは逆のパターンを、知人から聞いたある心理療法のワークショップでの話しから感じましたので書いておきましょう。
その人はクライエントの役を買って出たそうです。
そして自分の話しを始めたのですが、カウンセラーがカウンセラー自身のペースで話しを持って行こうとする時間がたくさんあったそうです。
また、話のペースだけでなく話の展開自体もカウンセラーが作り上げた世界に誘導しようとしていたそうなんです。
そういう展開をするスキルだったのかもしれませんが、初めて会ったその日に、充分なラポールも無いまま、そんな感じのワークをされ、とても不愉快な思いをしたそうなのです。
とても有名な心理療法家の方だったそうなのですが、その時の会場で他の人に聞いてみたところ半々で「良かった」という人「嫌な印象を持った」という感想だったそうです。
いかに上手な心理療法を行う方でも、最初のラポールで失敗するとクライエントにとっては嫌な時間になってしまう可能性もあるということです。
この話を聞き、ラポールの大切さを改めて感じました。
また、相手のそういう状態を観察して気づくキャリブレーション能力の向上も必要ですね。
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